米の保存方法
お米は生き物。細胞が生きているので呼吸をします。
よい状態のお米を手に入れても、時間と共に劣化(酸化)していきます。
古米になってくると、ヌカ臭がしてきます。
せっかく手に入れた新鮮なお米。新鮮な状態で、なるべく長い間美味しく頂きたいものです。
保管は、玄米のまま、行います。なぜかというと、精米して白米にしてしまうと、一気に劣化が始まります。冬なら1ヶ月、夏なら2週間以内に食べましょう。
スーパーで買ったお米に味が無いのは、収穫後時間が経っていることと、特に白米にしてから時間が経っているから劣化しているんです。
収穫、つまり植物体から切り離されてから、呼吸が始まり、酸化(劣化)が始まります。いかにその呼吸を抑えるかが、鮮度を保つ鍵となります。その為には、
A.低温低湿度下に置いておく
農家では昔から収穫後のお米は蔵(くら)に保管されていました。
蔵の中はいつ入っても涼しく、薄暗く、また、壁が分厚い土でつくられているため、吸湿性があり湿度も上がりません。かといって、おうちに蔵なんかありませんよね。ですので、購入したお米は、家の中の「通気性がよく、日陰で、温度が低いところに置く」がよいでしょう。
玄関や、床下などが良いでしょう。ただし、このお米には殺虫剤をやっていませんし、乾燥時もバーナーを使用していませんので虫の発生には気をつけ、たまに袋を開けてみてください。
B.吸湿性のあるものに入れる
米びつを用意してください。米びつでも、桐の箱が良いです。桐はタンスにも使われていますが、桐自身が吸湿性を持つ為、着物にもカビが生えにくいのです。
そして、お米でもプラスチック製の米びつに密封してしまうと、湿度が逃げないため、お米に有毒なカビが生えてしまい、食べれなくなってしまうことがあります。
竹炭など、湿度調節機能を持つものを数個お米の中に入れておくと、よりよいでしょう。
C.虫がわかないようにする
玄米の状態で保管するということは、ぬか層が表面を覆ったままでの保管になります。そうすると、何ヶ月もたつと、知らない虫がお米の中から出てくることがあります。
これは、外から飛んできてお米の中に入ってきたり、無農薬の為、お米に紛れ込んでいる虫も、中には存在します。そういった虫がいても、精米、もしくはお米を研ぐときに出て行ってしまいますが、やはり気持ちのいいもんではありませんよね。
そこで、米びつの中に虫を寄せ付けない方法があります。わさび成分やとうがらし成分を使います。
ホームセンターやインターネットなどで販売していますので、試してみてください。とうがらしをお米の中に入れても良いです。
可能なら、ビンやペットボトル等に小分けし、冷蔵庫のなかに入れておくのも手ですね。