良いお米、玄米を入手

美味しいご飯を食べよう!  良いお米、玄米を入手

genmai-hakumai.jpg精米(表面を削る)度合いによって白米-分づき米-玄米となる

今の時代、お米は全国からお好みのものをお取り寄せできるようになりました。
皆様はお米を選ぶとき、まず「産地」で選んでいませんか??

まずこれは、ちょっと違うんです。りんごやイチゴに置き換えてみてください。
味や食感って「品種」で決まりますよね。
とよのかは甘くてピンク色、とか、さちのかはもう少しトロピカルな多彩な味がする、とか、女峰はもう少し酸味が強いとか。
どの産地のイチゴでも、こういった共通点があります。

りんごでも、ふじ、むつ、スターキングなど品種で全然食感や味って異なりますよね?



kuromedaka.jpg絶滅危惧種の黒めだかは農薬をやらなければ復活します。

お米も一緒で、まず「品種」の違いで味が決定的に違うんです。
もちろん天神自然農園では、幻と呼ばれる良食味の品種のみを栽培しています。

その次に味に影響するもの、それは栽培方法なんです。

お米は、粒にチッソが残っていないほど美味しく感じられます。自然栽培で、粒にチッソが残らない美味しいお米を作りたければ、登熟(お米が青から黄色になり、デンプンがお米の粒にたまってきて熟れること)時期を出来るだけ遅くするしか方法がありません。本来、お米は寒暖の差が付いてから収穫するものなのです。

果物でもお米でもそうですが、多収を狙って、化学肥料バンバン、農薬バンバン、のものは食味が劣ります。
特にお米の場合、穂が出て以降後期に窒素肥料をやると極端に味が落ちますが、ほとんどの方は収量を求めてそれを行います。
するとお米の中のたんぱく質含量が一気に増え、おいしくないお米となってしまいます。
協同出荷で買い上げ価格も決まっていますので、いかに手を抜くかしか考えられないですから。

inawara.jpgコンバインで収穫する際、モミを脱穀して残りのワラは裁断して地面に戻し、地力向上

私たちの場合は、一切協同出荷していませんので、品種も、作り方も、自分達がやりたいやり方で行うことが出来ます。

天神自然農園のお米は肥料分をなにも入れず、昨年の稲刈り時に出た稲ワラをすきこみ、地力をあげ、地力、太陽の力、佐波川の清流だけで栽培をします。

それから、なぜ玄米かというと、玄米の栄養が100とすると、精米して白米にすると、お米の栄養は10に減ってしまいます。つまりお米の栄養の90%は、精米によって取り除かれる、ぬか層と胚芽にあるんです。玄米、白米の違いは左下の写真とその説明をご覧下さい。

 

genmai-hakumai2.jpg右側:玄米。胚芽(右下の芽がでる部分)が残り、茶色いヌカ層(外皮)が残っている。栄養が100%の状態
中央:1分づき米(胚芽残)。ほんのうっすら、外皮だけを少し削った精米。お米の栄養は比較的保ったまま食べることができる。
左側:白米:お米の外周を1割ほど削った状態。胚芽も落ちている。白くて綺麗で、ヌカ層が落ちる為食味は最高だけども栄養は玄米時の1割しか残っていない。

玄米食の方にはもちろん玄米の状態、栄養が100%の状態で食べて頂きたいし、玄米で食べる場合には無農薬の米で無いと逆に危険です。
それは、穂が出て以降上から農薬を振り掛けると、お米の外皮(モミ殻)にかかった農薬はお米へしみこみます。一番農薬が残留しているのは外側のヌカ層ですので、玄米食が健康とおもったら大間違いで逆に一番残留農薬が多いところを食べているわけです。

減農薬栽培のお米でも安心はできません。というのも減農薬栽培は、「通常はこれくらい農薬をやってください、といった基準から、どれだけ散布回数を減らしましたよ」というだけで、実際には農薬を使っているわけで、どのタイミングでどの農薬をやったのかやっていないのかは問われません。もちろん穂が出て以降農薬散布すると、玄米の外側(ヌカ層)には農薬が残留します。


 

 

天神自然農園では、自分達で食べるお米は自分で作り、本当に安心できるお米をつくりたい、という思いから、試行錯誤を重ね、ついに、種モミの段階から収穫まで、全く農薬も除草剤も使わない栽培方法を確立しました。

 

ontousyoudoku.jpg60度のお湯に漬けて種モミを消毒する。普通の栽培方法ではここで初めの殺菌剤(農薬)を使用するところ。お湯からあげたらすぐに冷水に漬け、お米の中まで熱が伝わってお米が死んでしまわないよう細心の注意が必要。
jyosou.jpg田植え1週間後。普通は除草剤を田んぼに散布するところを、うちでは田植え機を改造し、後ろにチェーンをぶら下げた除草機で田植え後の田んぼに入り物理的にヒエなどの草を浮かして除草。1つの田んぼで4回以上これを繰り返す。


農薬をやれば一年のうち3~4回しか田んぼに入らず楽ができますが、うちの場合は何十回も田んぼに入ります。本当に安心なお米をつくるには、それだけのノウハウと熱い思いが必要なんです。

お米は、収穫後も気が抜けません。収穫したばかりの米は、水分を多く含みますので、貯蔵性が悪く、その為、乾燥をさせます。
乾燥させる工程もこだわっています。通常はお米用乾燥機で灯油バーナーで熱風を当てながら乾燥させますが、短時間で乾燥ができる代わりに割れ米がでたりしお米の品質が落ちます。また、はぜかけ米が良い、とよく言われますが、これは本当ですが、あくまでも晴天が続けばの話で、はぜかけしている途中に雨が降ると、米の水分が逆戻りしてしまい、逆に品質が落ちてしまいます。
天神自然農園の場合は、複数の乾燥機を細かく品種ごとに使い分けます。

 

kansouki.jpg小型の乾燥機で品種ごとに乾燥させる。じっくり時間をかけて、灯油バーナーを使わずに通風乾燥だけでお米の水分をゆっくり飛ばしていく。
kansoujyoutai.jpg品種名:いのちの壱 乾燥させていき、水分の推移をメモしている様子。


分かりやすく言うと、ドライヤーで髪の毛を乾かすとき、熱風で乾かすと髪が痛みやすいですよね。COOLの風だと時間はかかるけど、髪が痛みませんよね。
お米も生き物なので、一緒なのです。
こうしてゆっくりゆっくり、丁寧に乾燥したお米を、玄米の状態でお届けしていますので、ぜひ玄米ででも、精米してでも、お好みの状態で食べてみてください。

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