収穫直前まで一回も
水を落としません。春、田んぼに水を入れる時、
さまざまな生き物達が田んぼにやって来ます。
普通は、土用干しといって7月末頃に
田んぼから水を抜きますが、これは、人間の都合であって、
収穫の時、コンバインという稲刈機が田んぼに
入りやすくする為です。これで、多くの生き物たちが
田んぼからいなくなってしまいます。
せっかく我が家の田んぼに遊びに来てくれた生き物たち、
出来るだけ永く、遊んでいて欲しいから、
水は抜かないんです。
又、冬に水が引ける田んぼには、水を張っています。
こうする事によって、さまざまな生き物たち
に棲家を提供できます。
人間には、農薬を撒かなかったり、田んぼに水を張ってみたり、
ほんの少し、手助けしてあげれるだけの力しかありませんが、
目の前で、だんだん自然が復活してくる姿を眺めていると、
なんだか嬉しくなりますね。
あめんぼ
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あめんぼです。水路にも田の中にも、沢山います。田に水を入れたときには沢山アメンボがいます。天神自然農園では殺虫剤を入れませんので、収穫前までアメンボがすいすいと泳いでいます。 ちなみに、愛子店長は小学校のころあめんぼに噛まれたそうでめちゃくちゃ痛かったそうです。 普通かまれないと思います。
おたまじゃくし
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おたまじゃくし。巨大に見えますが、子ども副店長の手の平ですので実際には小さいです。よく見ると、足が生えてきています。この大きさだと、土ガエル(茶色いイボガエル)かな? この後田んぼに戻してやりました。将来カエルになって、害虫ハンターに育ってもらわないといけないので。
黒めだか
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絶滅危惧種の、黒めだか。昆虫ではないけど生き物ということで登場。昔はどの田んぼでも水路の近くに泳いでいましたが、1999年には環境庁によって絶滅危惧種第二類に指定されてしまったそうです。天神自然農園の田は、農薬も除草剤も使いませんので、この黒めだかが沢山泳いでいます。昔は普通に見かける生き物でしたけどね・・・そういえば川には田えび(藻えび)もいたなぁ。
ゲンゴロウ 水田環境評価指数 3点
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ゲンゴロウ。昔はどこでもいた・・・と言いたいところですが、僕の記憶では、いた田んぼといない田んぼがありました。おそらく僕が子どもの頃、色んな農薬が登場してきていたのだと思うのですが、農薬を使用していたところにはゲンゴロウがいなかったんだろうな、と思います。ゲンゴロウは泳ぎの王様で、フカひれのような両足で、すいすいと即深くまでもぐって逃げてしまいます。
コマツモムシ 水田環境評価指数+3
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これはコマツモムシ。藻の中にはいったり隠れたりしています。調べてみると、水田環境評価指数というものがあるんですね。この虫がいるということは+3だそうです。この数字を足していって高得点になる田んぼは自然環境が保たれているそうです。点数は1から3まであって、1は比較的農薬にも耐える生き物、3はとても弱い生き物のようです。
これはなんでしょう・・・?
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今日は少し珍しいものを見つけました。
答えは、蜘蛛(くも)の卵です。卵のうといいます。クモの卵は、この袋の中で赤ちゃんになり、少ししっかりしてから、出てきます。
農薬をやらないうちの田んぼは、生き物天国。
クモたちは自分で巣をつくり、他の虫を食べてくれます。まさに自然栽培。
トノサマバッタ
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トノサマバッタです。トノサマというだけあって、普通の小さいバッタと比べて大きく、8cmくらいの大きさです。体が緑のものと、全身茶色のものがいますが、これは全身茶色のトノサマバッタです。トノサマバッタは、近寄ると、バラバラバラバラ!とハネを羽ばたかせて一定の距離まで逃げていきます。長距離は飛べません。せいぜい5mくらいです。逃げられても、5m先の着地点にまで行ってよく見ると、その辺にじっとしていますが、また警戒されて飛んでいってしまいます。
ホソミオツネントンボ 水田環境評価指数 3点
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糸トンボ。正式名称は「ホソミオツネントンボ」といいます。オス、メスで交尾中のショットを激写!なんとハートになるんですよ。かわいい。普通のトンボと比べて、動きが10分の一くらいゆっくりです。子供の頃は家の周りによくこれが飛んでいて、子供でも手で簡単に捕まえられましたね。
そういえば、もう少し大きい、黒い糸トンボも良く飛んでいましたね。
番外編:こども副店長の昆虫狩り
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大喜びで虫を探す副店長。虫を追いかけ、追いかけられ。こうして自然に接しながら生き物がたくましく生きるということを自然から学んでいると思います。
いつまでも遊び続ける副店長です。